お気に入りの家具と永く付き合うための、お手入れのコツ
お気に入りのソファやチェア、ぬくもりを感じる天然木のテーブル、部屋を彩るラグやカーテン。愛着のある家具やインテリアは、日々のちょっとしたお手入れで、その美しさを保ち、永く愛用することができます。
大切な家具をこれからも永くお使いいただくための、素材に合わせたお手入れのコツや、便利なメンテナンスグッズをご紹介します。
木製家具
木製家具:木の風合いを永く楽しむ
木の家具は、その木目の美しさや、時とともに深まる風合いが魅力です。仕上げによってお手入れ方法も異なるため、お持ちの家具の仕上げを確認しましょう。
普段のお手入れ
- 基本は乾拭き:やわらかい布で、木目に沿って優しく乾拭きし、ホコリを取り除きます。化学ぞうきんは、塗装を傷める可能性があるため使用を避けましょう。
- 汚れが気になる場合:固く絞った布で水拭きした後、必ず乾いた布で水分を拭き取ってください。水分が残っていると、輪ジミやカビの原因になります。

仕上げ別のお手入れポイント
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ウレタン塗装(コーティングされているタイプ)
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特徴:表面が樹脂でコーティングされており、傷や汚れに強いのが特徴です。
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お手入れ:普段は乾拭きで十分です。汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤をつけた布で拭き取り、その後水拭き、乾拭きで仕上げます。アルコールやシンナーは塗装を溶かす恐れがあるので使用しないでください。
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オイル仕上げ(木の質感を活かしたタイプ)
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特徴:木にオイルを浸透させた仕上げで、木の自然な風合いや手触りを楽しめます。
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お手入れ:水気に弱いため、濡れたものを直接置くのは避けましょう。コップなどを置く際は、コースターの使用を習慣づけるのがおすすめです。年に1〜2回、専用のメンテナンスオイルを塗り込むことで、乾燥によるひび割れを防ぎ、しっとりとした艶が蘇ります。
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張地のお手入れ
張地のお手入れ:ソファやチェアを清潔に
布張地
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普段のお手入れ:定期的に表面のホコリや髪の毛を取り除きます。縫い目に沿って掃除機をかけるか柔らかいブラシでブラッシングしてください。
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シミができてしまったら:
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飲食物等の汚れが付いた時は、乾いた布などで、こすらずに叩くようにして水分を吸い取ります。
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お湯で薄めた中性洗剤をつけた布で、シミの外側から内側に向かって叩くように汚れを移し取ります。
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硬く絞った布で、洗剤成分を拭き取ります。(こすらずに、吸水性のある布で汚れや水分を移しとることがポイントです。なお、毛足のあるパイル織は、パイルが起きないことがありますのでご了承ください。
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最後に乾いた布で水分を拭き取り、自然乾燥させます。ドライクリーニングや水洗い可能なカバー類は、型崩れを防ぐために平干ししてください(クリーニング業者にはスクリーン乾燥とご指示ください)。※タンブラー乾燥は、縮みの原因となりますのでおやめください。
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布地のお手入れにはこちらがおすすめ
■テキスタイルプロテクターWプラス
テキスタイルプロテクターWプラス:購入時家具が届いたらその時にお使いになるのがおすすめです!油汚れや水性の汚れ等をつきにくく、取りやすい状態にしてくれる保護プロテクター。
テキスタイルケアキットのプロテクターを倍の容量にした(200ml→400ml)タイプ。
油汚れや水性の汚れ等をつきにくく、取りやすい状態にしてくれる保護プロテクターです。 溶剤を使用しておらず、水性だから、環境にも人体にも優しく安全安心です。 またクリーニング後の繊維が湿った状態でも使えるので、作業時間を短縮できます。
■テキスタイルケアキット
クリーナーとプロテクターがセットになった、テキスタイルケアキット。
布専用のお手入れキット テキスタイルケアキット:ご使用前にプロテクターで予防することで効果を発揮します。油汚れや水性の汚れ等を付きにくく、取れやすい状態にします。
また、汗などの皮脂等もしみ込みにくくなり、繊維を傷めることを軽減します。カリモク家具も推奨。
■マイクロファイバーケアキット
人工スエード専用のお手入れキット。マイクロファイバーケアキット:ディナミカは、初期撥水が施されていますので、3ヶ月程度ご使用後、撥水加工が落ちてきた時にプロテクターをご使用下さい。油汚れや水性の汚れ等を付きにくく、取りやすい状態にします。
また、汗などの皮脂等もしみ込みにくくなり、繊維を傷めることを軽減します。カリモク家具も推奨。
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革張地(本革)
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普段のお手入れ:日常は柔らかい乾いた布で軽く拭いて下さい(化学ぞうきんはNG)。革は乾燥するとひび割れの原因になるため、半年から一年に一度は専用のレザークリーナーと保湿クリームでのお手入れがおすすめです。※ビニール製品などを長時間重ねたままにすると、変色等の原因になります。
シートや背もたれが置きクッションのタイプは、月に一回程、ファスナーを開け、2時間程度、陰干しをし、両手でたたくようにしていただくとクッション材が復元します。その際、ファスナーの開閉に十分注意してください。
※特定の箇所を長時間ご使用いただくと集中して消耗しますので、定期的に座る場所を変えることをお勧めします。 - 注意点:靴用クリーム、溶剤(シンナー、ベンジンなど)、車や床用ワックスはしようしないでください。整髪料も革を痛めますので付着した際は丁寧に拭き取ってください。
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汚れがついたら:革の汚れ落としには、推奨のレザーメンテナンスキットでのお手入れをお勧めします。(※必ず目立たないところでプレテストを行ってからご使用ください。)本革の種類によって、お手入れ方法が変わります。購入店にご相談下さい。
革張地のお手入れはこちらがおすすめ
■レザーマスター【Leather Master Triple Free】 レザーケアキットトリプルフリー
クリーナーと保護クリームがセットになった、レザーケアキット。
革専用のお手入れキット レザーマスター:革製品を「老化させない」発想で開発されたレザーマスター。革に適したクリーニングを行い、必要な栄養や水分を与え、汚れが付きにくくなるプロテクトを行うお手入れキット。カリモク家具も推奨。クリーナーは除菌効果もあり、クリームはフッ素を使用せず環境負荷の低い物質を用いて撥水効果を発揮します。
革専用のお手入れシート フォルフ:拭くだけ簡単!「ソファ・イスの革」のためのメンテナンスシート。ウェットシートタイプで拭くだけで簡単にクリーニングとメンテナンスが行えます。特殊シートが毛穴や溝の汚れをかき出し、保護成分が表面の質感や風合いを保ちます。
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合成皮革
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普段のお手入れ:日常は、柔らかい布で軽く乾拭きしてください。※ビニール製品などを長時間重ねたままにすると、変色等の原因になりますので、注意してください。
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汚れがひどい場合:汚れ落としには、推奨のクリーナーでお手入れすることをお勧めします。無い場合は、お湯で薄めた中性洗剤で汚れを落とし、硬く絞った布で洗剤成分をよく拭き取ってから、乾拭きしてください。本革用クリームは変質の原因になるため使用しないでください。
化学ぞうきん、ベンジンやアルコールを含む溶剤・ウエットティッシュ等は色ツヤの変化や軟化の原因になりますので使用しないでください。
合成皮革のお手入れはこちらがおすすめ
■ホームケアクリーナー
合成皮革専用のお手入れキット ホームケアクリーナー:合成皮革のお手入れに最適!あらゆる場所で使える【万能クリーナー】クリーナーとマイクロファイバーがセットになった、お手入れキット。
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マットレス・寝具のお手入れ
マットレス・寝具のお手入れ:快適な眠りのために
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普段のお手入れ:シーツや敷きパッドをこまめに洗濯し、マットレス本体は立てかけて風を通し、湿気を逃がしましょう。2〜3ヶ月に一度、上下裏表をローテーションさせると、同じ場所への負担が減り、へたりにくくなります。(リクライニングベッドのマットレスは反転・逆転できません)
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汚れ・シミ対策:マットレスは直接洗うことが難しいため、ベッドパッドを敷くことで、マットレスを清潔に保ち、長く使えるようにします。また、寝心地を調整する役割もあり、好みに合わせてクッション性や体圧分散性を高めることができます。
簡単にベッドメイキングのできる寝装品のおすすめはこちら
■らくピタベッドパッド
ベッドメーキングが10秒で完了! らくピタ:置くだけ!のベッドパッド「らくピタ」 面倒で時間もかかるベッドメーキングも楽々。敷くだけで寝心地が向上する便利なベッドパッドです。
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敷物のお手入れ
敷物のお手入れ:ラグやカーペット
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普段のお手入れ:日々のお手入れは、掃除機で軽く毛並みに沿ってお掃除してください。カーペットやラグの下のお掃除もお忘れなく。
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汚れがついてしまったら:布張地と同様に、叩くようにして汚れを移し取ります。中性洗剤を薄めたぬるま湯を布に浸し硬く絞って拭いてください。洗剤が残らないように注意してください。
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定期的なケア:年に一度は外に持ち出し、ホコリをたたき出してください。
クリーニングや水洗いは商品によっては接着剤を痛める可能性があるので、専門のクリーニング業者にご確認下さい。 -
注意点:パイルがほつれた場合は、ほつれの電線を防ぐためすぐにはさみでカットしてください。
マット裏面にラテックス(ゴム)を使用している商品は長時間敷き詰めにすると床材に密着したり、床材が変色する場合があります。時々使用場所を変えたり床面を掃除してください。
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カーテンのお手入れ
カーテンのお手入れ:窓辺を美しく
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普段のお手入れ:汚れの多くは、空気中のホコリの吸着によるものです。汚れたまま放置すると、カーテンが酸化し、変質や劣化を加速させます。日頃から掃除機で吸い取るなど、ホコリがつかないように心がけてください。
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汚れがついてしまったら:汚れは時間の経過とともに落ちにくくなります。すぐにふき取り、乾燥させてください。(部分的な水濡れは色泣きや輪ジミ跡の原因となります)
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お洗濯:水洗いが可能なタイプは使用環境によっても異なりますが、薄地カーテンは半年に1回、厚地カーテンは年に1回の洗濯を目安としてください。汚れが目立つ前に行うことが大切です。
洗濯表示を確認の上、洗濯機または手洗いをします。フックを外し、プリーツに沿って屏風たたみにすると、型崩れを防げます。脱水は短時間にし、元のレールに吊るして自然乾燥させると、シワが伸びてきれいに仕上がります。
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